第1章

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 ヘリの中で紫子は衝撃の事実をじいやから聞くことになる。 「お嬢様、大変なことになりました。」 じいやが鎮痛の面持ちで口を開いた。 「どうしたのでございますのぉ?」 「じつはですね。」 紫子とジョルジュが真剣な表情でじいやの言葉を待っている。 ヘリはあっという間に高度を上げ水平飛行に移行している。 「…マリエノール様が何者かに誘拐されたのです…」 「…えっ?!」 「…ブッ?!」 一瞬にして一人と一匹の表情がこわばる。
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