何時も心配で悩んでいる事、我が一族には笑いが無いと言う事

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改めて考えて見れば、何か全員に共通点がある様に思える。 少なくとも「自分の生きる意味を真剣に追い求めて居る事、そしてそれを真面目に追い求め過ぎて、何か例えば「フザケタ事を見、聞き」してもそれに気を紛らせて笑う気になれない、自分の追いかけて居る事だけを見失わない事ばかり気にかけて居る。 私の夫は「機械屋」で、色々な機械の修理業で一家を養って来た。 技術家として徹低的に原因を追及する根性の持ち主だが、商売気は無く、相手の懐具合を考えて、修理代を高く請求出来無い性格だったので余り財産は出来なかった。   今海苔の味付け加工業で商売をしている次女の夫も私の夫と良く似て居て、海苔の旨い味つけに凝る割に、法外な請求は出来無い質の様だ。 私は「亡き母の教え、貧乏人は決して利息の付く借金をしてはいけない、税金にしろ、借金にしろ、払うべきものは飲まず食わずでも払ってしまえ」と言う教えを「金科玉条」の如く守って来た人生だった。 それと「人間は嘘をついてはいけない」と言う事、「自分の力以上の生活を欲してはいけない」と言う気持ちを頑なにまで持って居た。 「成り行きで生きる」事の出来ない窮屈な性格のバアさんが「笑いの無い一族」の元凶かも知れない。 少々人から悪口を云われても「人生を楽しめる」人間になって、毎日アハハと笑って、残る人生を過ごしたいと思うが、今更ダメかも知れないね・・・。 でもこんなに、くそ真面目に一族の幸せを願って生きて来たバァさんの願いを(神様)と言う存在が居られるならばきっと叶えて下さると信じる事にしよう。  
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