第1章 condition

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幻?? いや、本物だ。 まさか、理玖先輩と同じところでバイトをするなんて全く想像するわけもなく、プチパニック。 えーと、えーと。挨拶をしなくちゃ… 「よろしく、葉月。」 あ…、 先に挨拶をしたのは先輩。いつものマイペースな雰囲気はなく、目力があって、普段の先輩とは違って見えた。 「…よ、よろしくお願いします。」 「ん、」 ただ、それだけの会話でも、すごく緊張した。 ドキドキ、した。 フロアリーダーである相原さんに、先輩と知り合いであることを伝えると、 “それなら安心して任せられるわね” と、にこり笑って、どこかへ行ってしまった。 その後、お冷やの置き方や、メニューの取り方、テーブルの番号など、先輩に教えてもらった。 開店してからは、見よう見真似で接客し、あっという間にシフトが終わった。
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