出会う

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取ってくれた。 そう思って涼はその人を見上げた。 頭一つ分、もしくはそれ以上背の高い男の子を見上げる涼。 …きっと首痛かっただろう。今の涼なら絶対文句を言う。絶対だ。 そんな涼は可愛い。 っ、と。 まぁ、その男の子は手に取った本をそのまま涼の視線も気にせずにレジへ持って行った。 愕然とする涼。 そんなの、私だったら睨みつけてやる。 可愛くて常識人な涼はそんなことしないしできなかったけど。
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