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涼は先ほどの本は諦めて他の本を物色してから何も買わずに店をでた。
父の実家に来ていたことをすっかり忘れていた涼は帰り道もよくわかないまま歩いた。
なんでそこで電話をかけるだとか、そこまで来た道を覚えてるなんて自信があったのか。
ちなみに、現在13歳の涼も方向音痴。
迷子になるくせに謎の自信を持って突き進むマイペースさんだ。
涼が本屋を訪れた理由、それは『大人は大事な話があるからね』との事で母に連れて行かれた。
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