第1章

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ポツポツと冷たい滴が体のあちこちに当たるのが分かる。 だけど、俺にはもうその滴を払うために体を動かす力もない。 「零!零!」 耳元で必死に俺の名を呼ぶ男の声がする。 俺の目はもう何も映さない。 最後にこの目に故郷の景色を映したかった。 「零!死ぬな!零!」 ごめんな、朔。 俺はもう……………… 「れぇぇぇええいぃいぃ!!!!!!」
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