第1章

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レトアレの世界、 それは今まで零がくらしていた世界とは全てが異なる。 まず、この世界に生きる物には全て何かしらを操る力が一つある。 それを大きくわけたのが【火霊】【水霊】【木霊】【光霊】【闇霊】と言われる五つの属霊だ。 【火霊】は、火を操る力。 【水霊】は、水を操る力。 【木霊】は、木を操る力。 【光霊】は、光を操る力。 【闇霊】は、闇を操る力。 そしてこの世界の属霊には優劣がない。 火が水に負ける、火が木に勝つなどと言う向こうの世界の常識は この世界には無いのだ。 あるのは強か弱か。 はたまた秀才か凡人か。 ただそれだけ。 『力がないのならば、頭を使え。 頭が無いのならば、力を使え。』 これがこの世界の意思。 だから この世界では 風ではなく、水が空を舞い。 葉ではなく、火が木々になり。 それがこの世界の『普通』なのだ。
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