第1章

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そして、この世界には二種類の『モノ』しか存在しない。 それが、【人】と【妖】。 ただこの世界にもルールと他の世界との違いがいくつかある。 まず、人と言っても他の世界の様な【人間】ではない。 この世界の人とは、人の姿をした妖…【半妖】の事をさす。 そして妖とはその言葉どうり、妖の姿だけの妖…それが【妖】だ。 この二つの妖は同じようで違う。 半妖の妖は耳や尻尾など その妖の特長を持つことは出来るが 決して姿がその妖になる事は無い。 妖は自分の生まれ持った妖の完全な姿に生まれるが 決して人間の姿になる事はない。 それがこの世の理。 そしてこの世界では【神使制度】と言うのがある。 人が妖を、あるいは妖が人を契約し、従える事が出来るのだ。 勿論タブーもある。 人が人を従える、妖が妖を従える。 これだけは決して破ってはいけない。
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