第1章

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まず始めに、小泉亮平の家は貧乏である。 ボロアパートに住み、親は揃ってギャンブラー。 その所為で、高額の借金をしており、とうの親は半月も行方不明で音沙汰ナシである。 「はぁ・・・我ながら、トンデモナイ家系に生まれたなぁ」 ボロアパートに着くと、そこには老人の大家が周辺の掃除を竹箒で行っていた。 「お帰り。亮平君」 「どうも・・・(ゲ・・・大家さんだ)」 バツの悪そうに部屋に行こうとすると、大家は「ところで・・・」と言って竹箒を野球のバットの様な持ち方をする。 「先月の家賃、いつ払えそうだい?」 「え、えーと・・・」 .
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