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壮太は基地まで送ると桃子にいった。本当は彼の運転する車に乗ってみたい気持ちもあったが、桃子は丁重に断った。
自分にはもったいない。
それに、もしそんなところを、かまどに見られでもしたら、何をいわれるかわからない。根掘り葉掘りきかれて、まる裸にされてしまうだろう。それは、あまりにも危険過ぎる。
それにしても、昨日といい今日といい、不思議な偶然が重なった。きっと必要なものが引き寄せられている。
桃子は歩きながら、心地よい風に身を任せた。
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