やけど

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「私の同期なんて若はげとオタクとゴリラだし」   先輩の言葉に苦笑い。 確かに先輩の同期はそんな感じだ。 「でも、 瀬戸くんはそんなに背も高くないですし、 第一彼女持ちですから」 「まあでも、犬っころみたいで可愛いし、 彼女持ちでも見てる分にはいい」   ……犬っころ、ですか。 まあ、あの笑顔はそんな感じかもね。 「それに嘉納くんだって、冷徹眼鏡だし」 「えー、 あの冷たい眼差しで見られるのが たまんないんじゃない」   ……って。先輩は変態ですか? 「なんなら、熨斗つけて差し上げますよ」 「ほんとー?」  ははははーっ。  ドン。 「あ、すみませ……」
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