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いつも通りの主任に戻ってからは、
運転しながら私をからかったり、冗談を言ったりと、本当にいつもとおんなじなんだけれど…、
どこか少し違う気がしてしまう。
「主任、いい加減にして下さいよっ。
あーぁ、髪がもつれちゃったじゃないですかぁ…」
「ハハ、ざまぁみろ。
そんなもん、適当に指でこーやって直せばいいだろ?ほら」
そう言ったかと思えば、
本当に適当に私の髪に指を通し始めたから…、
引っ張られて痛くて堪らずに抗議するように睨むと、
「お前の髪って、ねこっ毛で柔けえよな。気持ち良くて…ずっと触ってたくなる。
誰かに、言われたことないのか?」
「……ないですよ…」
「そうか?」
ふっ…と柔らかい笑みを浮かべて、優しい眼差しを向けられてしまい…、
そういう主任に慣れてなくて、
なんだか居心地が悪くなってしまった。
今日の主任は、
雰囲気も少しいつもと違う感じがして、どうも調子が狂ってしまう。
私も残業が続いているし、少し疲れてるからかな。
なんて…失礼なことを思ってしまった。
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