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今朝、
海翔さんに猫を見にこいよって言われてから、
首を長ぁ~くして…この時を楽しみにして待っていた私。
昨日変更した書類も午前中にメールでの提出も完了し、
運良くクレームも、急ぎの仕事もなく、
無事…仕事を終わらせて、1週間ぶりに五十嵐動物病院へとやって来た。
正面に立って見上げると、淡いミント色の爽やかな外観が視界を占領してゆく。
前に訪れてから1週間経っただけなのに…、
何故か懐かしく感じられると同時に緊張感に襲われてしまう。
なんとかそれを落ち着かせようと、
深呼吸をしてからゆっくりと自動ドアの前に立ち、頭の中で挨拶の練習を繰り返した。
そんなことをやってたら、
あっという間に自動ドアが全開して、ハッとした私は見られたんじゃ…と焦ってしまったけれど、
その心配は無いようだった。
ホッとしながら自動ドアを潜って入った私は、
極力自然にを心がけて大きな声で元気に挨拶をしてみたんだけど…、
中からは、
ワンちゃんやネコチャンの鳴き声は聞こえてくるけど、肝心の海翔さんの声は聞こえてこないし、姿もなかったから、拍子抜けしてしまった。
「こんばんはぁ!」
あれ?
「海翔さーん」
何度か海翔さんを呼びながら、
キョロキョロ…辺りを見回してみても、やっぱり海翔さんの姿はどこにもなかった。
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