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週明けの月曜日。
いつものように、優と一緒に休憩室で工場で製造してるコンビニ弁当を食べながら、
海翔さんとのことを聞いて貰っている。
「ーーなになに、それって、セフレってこと?」
「ちょっと優!声が大きいってばぁ。もう…」
「大丈夫だってぇ、私たちだけなんだからぁ。
それより、恋しろとは言ったけどさぁ、はしょり過ぎじゃない?
芽依って肝心なとこ抜けてるんだからぁ。
嫌いじゃないと思うけど、ちゃんと相手の気持ちぐらい確かめなさいよね?」
周りに人気がないのを確認してから、
テーブルの向かい側に座っている優が、興奮ぎみにテーブルに身を乗り出して聞き返してくる。
心配してくれてるのは解るんだけど…、
唾が飛んで来そうな勢いで喋るから、
思わず後ろに身を引きながら答えた。
「……うん」
それが怖くて聞けないんだけどね。
「ちょっと芽依。なに逃げてんのよ?」
「……だって、唾が飛んできそうなんだもん」
「飛ばさないわよ。びっくりしただけでしょ、失礼な!
それよかさぁ、年上だっけ?その獣医さん?」
「え、うん。27歳の人だけど…」
「じゃぁ、松岡主任と同じ歳なんだぁ。へぇ…そうなんだぁ」
急に、何故か主任の名前を出してきて、優が納得したように大袈裟にうんうんと頷き始めた。
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