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*芽依side* お子ちゃまな私なんかと違って、 いつも落ち着いて、年上だし、大人な海翔さんは余裕で…、 私はいつもいつも…からかわれてばかりで、ズルイって思ってた。 『余裕ぶってるだけだ。安心しろ』 って、いう海翔さんの言葉を聞いて驚いてしまったけど、 海翔さんに抱き寄せられてる胸に耳を寄せてすましてみれば……、 私の鼓動と同じぐらいの速さで高鳴る鼓動が伝わってくる。 「……あ、ホントだ」 「……あぁ」 いつものように、 私に短く答えた海翔さんは、 信号が青に変わると、 ゆっくり私から離れて、滑らせるようにして車を緩やかに発信させた。 少しだけ…バツ悪そうに……。 そんな貴重な海翔さんから目が離せないで居ると。 「……イルミネーション、見てたんだろ?」 なんて、 遠回しに、 あんまり見るなよって言ってくる。 「海翔さんを見ていたいの。ダメ?」 だから、私も、 少しだけ、意地悪を言いたくなってしまった。 「……運転の邪魔になる。ダメだ」 それに素っ気なく… 拗ねたように返事を返してくる海翔さんが子供っぽくて可愛いから、 「見てるだけなのに?」 「……気が散るだろ?」 「恥ずかしい の?」 「……別に…」 もう少し、意地悪を言っても良いよね? いつも意地悪されてるんだから……。
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