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「この人がRika。 ほら、スッゴく綺麗でしょ? 観たことない筈ないんだけどなぁ」 優がRikaってモデルの人を指差しながら、 私の目の前に差し出してきた。 そこには、 同じ人間なのかと疑ってしまう程の八頭身の綺麗な大人の女の人が微笑んでいた。 顏なんかとてもちっさくて。 本当に華やかで均整のとれた目鼻立ちをしていて。 長くてしなやかに伸びた手脚を惜しげもなく披露している。 優が言ってた通り全てが完璧だった。 「わぁ、ホントに綺麗な人だね。 でも初めて見たような気がするんだけどなぁ…」 素直に思ったことを口にすると、 「忘れてるんじゃない? もう、芽依って獣医さんのことに夢中で、なんにも見えてないんじゃないの!?あー、やだやだ、色ボケしちゃってぇ」 呆れてた表情から一変、ニヤニヤしながら言ってくる優。 「……色ボケって酷くない? 興味ないから仕方ないじゃん…」 なんて優に抗議はするけど、 実際…優の言う通り、 海翔さんと一緒に過ごすようになってからは、 ただ傍に居るだけで楽しくて。 確かに……朝と寝る前にニュースを観るぐらいでテレビなんて観なくなっていた。
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