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「わぁ~!!! キレイだねー? ね?見て、見て、海翔さんっ」 海翔さんに案内されて、 部屋のリビングへと入った私は、 隣に居る海翔さんの腕にピッタリと寄り添って、 窓の外に広がる綺麗な夜景に、はしゃいでいた。 まるで、 窓枠の形に切り抜かれた… 真っ暗な夜空に散りばめられた、 キラキラと煌めく宝石のように綺麗だから。 そしたら、 「さっきとはエライ違いだな?」 呆れたように言ってくる海翔さん。 さっき…って言うのは、 マンションのあまりの豪華さに圧倒されて、 緊張してガチガチになってたことを言ってるんだろうと思う。 「……もう忘れた…。」 今、そんなこと言わなくてもいいのに……。 せっかくの眺めなのに……。 そう思って拗ねて言えば、 「じゃぁ、思い出させてやる」 私を後ろから抱きしめると、 肩に顔を埋めるようにして私の顔を覗き込んでくる海翔さん。 身体をピッタリと密着させられ、 吐息を感じる至近距離から見つめられて。 ドクドクと心臓が暴れだしてしまうし。 顔だって燃えるように熱くなってきた。 「真っ赤になってる。 思い出したか?」 「/////」 イ…イジワル……。 得意気に言ってくる海翔さんが恨めしい。
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