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俺は、
生まれて初めて…
心から好きだと思える愛おしい人に、
人を愛することを教えてくれた芽依に、
『愛してる』と伝えることができた。
そう伝えることの喜びを噛み締めることもできた。
芽依は、
まだ21歳になったばかりだから、
結婚なんて考えられないだろうと思う。
俺だって、
芽依に出逢うまでは、
そんなことを考えたこともなかった。
イヤ…
俺なんかに結婚なんてする資格なんてないって思ってた。
誰かを幸せにしたいなんてこと思ったことなんてなかったのに。
……でも、
俺は芽依とずっとこうやって一緒に居たいって思ったんだ。
一緒に幸せになりたいって……。
もし、
来年もこうやって一緒に過ごして居られたなら、
芽依の誕生日を祝いながら、
この夜景を一緒に眺めながら、
『永遠の愛を誓いたい』そう思ったんだ。
俺の胸に抱きついて、
嬉しいと言って…涙を流してくれる愛しい芽依の身体を強く抱きしめながら……。
それまで、
俺のことをもっと好きになっていて欲しい。
俺のことだけを見ていて欲しい……。
生まれて初めて心から、そう願った。
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