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どれくらい、
そうやってくっついてたかなんて解んない。
ただの、一ミリだって離れたくなかったから……。
そうやってくっついてたら、
ーーーグゥ…
って、音が身体に直に響き渡った。
ほぼ同時に、
二人のお腹から鳴り響いた音に、
「…プハッ」
「…ふふっ」
二人で顔を見合わせて笑いあった。
「芽依、腹へった」
「私も」
答えた瞬間、
ギュウッと強く抱きしめられた。
「ホントは、今すぐ、こっちが欲しいけど、楽しみは後に取っとくな?」
「/////」
なんて、
大好きな低くて甘い優しい声で、
首筋の辺りに顔を埋めながら囁かれた。
首筋に熱い息がかかって全身が粟立っていく。
瞬時に全身の血液が沸騰したように熱くなって、
火照って真っ赤に染まっていく私の身体。
照れ隠しなんだろうって思うけれど、
海翔はやっぱり意地悪だね?
いつも、こうやって、私は海翔に全てを染められていく。
今まで経験して染められてたもの全てを海翔に塗り替えられていく……。
私の心も身体も海翔だけで満たされていく……。
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