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直後…
「……そういうとこだよ」
何故か、
ハァー…と深い深い溜め息を悩ましげに吐き出した海翔の声が降ってきた。
「え?どこ?」
でも、
"そういうとこ"って言われても、
どういう意味かなんて解んなくて、
キョトンとしたまんまで聞き返せば…
「あー、もー、なんなんだよ?
無自覚って、破壊力…半端ねーな?
俺…もう…限界。今すぐ…芽依がほしーんだけど?」
抱き寄せていた私からサッと離れると、
ハンドルに項垂れるようにして身を預けて、
憂いを孕んだような声を絞り出すようにして悩ましげに呟かれた。
その言葉の意味を直ぐに理解した私の脳が、
プチ脳内パニックを起こしてしまい、
俯いた状態で、なんとか言葉を返したものの…
「えぇ?!そ、そ、そんなこと言われても…く、く、車…だし…」
しどもろもどろにしか言えなくて。
「あー、もー、その反応も、半端ないんだって?」
「/////」
赤面したまんまで即フリーズしてしまった。
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