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「まぁ、いい気はしないだろうし、知ったら心配させるもんな。 でも、ホントに素直で良い子だし良かったな?」 俺の話しを最後まで考え込むようにして聞いてた颯介さんの考えも、 俺と同じだったことにホッとした。 芽依のことを気に入って貰えてるっていうのは、 器のちっさい俺としてはちょっと複雑だけど…、 正直、悪い気はしない。 「うん。 俺、いつか芽依と結婚したいって思ってるんだ」 だから、 照れ臭かったけど自分が思ってることを伝えておくことにした。 誰かに誓いをたてるって意味でも……。 「いつかなんて言ってないで、直ぐにでもすれば良いだろ? 俺も彩乃も芽依ちゃんなら大賛成だぞ?」 颯介さんから飛び出した言葉には驚いた。 事情があるとはいえ、 結婚に失敗してる人にはあんまり言われたくはないことだし…。 なんてことは口が裂けても言えないけれど、思ってしまった。 「ハハッ、颯介さん気が早いってぇ…。 まだ俺ら付き合いだしたばっかだし。 んなこと言ったら芽依に引かれるって」 「そうかぁ?喜ぶと思うけどなぁ?」 「そうだと良いけどなぁ? まぁ、でも、俺まだ芽依のこと幸せにする自信ねぇし。 来年の芽依の誕生日には…って思ってはいるんだ。俺もその頃には28になってるし」 「へぇ…ちゃんと考えてるんだな?安心したよ。頑張れよ?」 「うん。ありがと」 リカが来るまでの間、 颯介さんと芽依の話しをしたりして過ごしていた。
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