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「芽依ちゃんってカワイイわよね?
あんまりカワイイから…つい意地悪してみたくなっただけよ」
仕事が長引いたとかで…、
約束の時間に少し遅れて現れたリカの第一声に、
ポカン…と呆気(アッケ)にとられてしまった俺と颯介さん。
まぁ、コイツのことだから、
そんなことだろうとは思ってはいたけど……。
それに、
芽依を苛めていいのは俺だけなんだからな!……って怒るのそこじゃねぇだろ?
って、自分に突っ込んでから平静を心がけ…
「ホントかよ?」
一応、確認のために聞いてみた。
「ウソ言ってどうすんのよ?
あー、それより、颯介さんっ。
あたしお腹空いちゃった~。なんか食べさせてよ?あ、あとワインかなんかお酒も欲しいな~?」
結果、
至極呆れたような声が返された。
その後、
颯介さんへ向けて、
甘ったるいネコナデ声で食いもんの話しを始める始末。
折角の食いもんが不味くなりそうな…キッツい香水の匂いをプンプンさせながら。
お前、飯食いに来たのかよ?
俺、なんでここに居るんだ?
コイツのただの気まぐれに、
今の今まで振り回されてたのかと思ったら、
途端に馬鹿馬鹿しくなってきた。
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