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昨日は結局、
颯介さんのお店に行くつもりが、
あんなことになっちゃって。
でも、挨拶して、お土産渡すだけだし…
行くんだと思ってた私は…
海翔に、
『芽依のそんな顔、颯介さんに見せられないに決まってんだろう!』
って、何故かスッゴい勢いで怒られてしまい、
そんな顔ってどんな?とは思いつつ…
海翔の言う通り、行くのは日を改めて…ということになったのだった。
そして現在、
朝と言ってもまだまだ時間も早いし、
海翔の部屋で、昨夜も遅くまで甘い時間を過ごしてしまったため、
あったかい布団の中で、海翔の腕に包まれて幸せな時間を過ごしている。
「ん、どうした?」
急に私が海翔の胸にしがみついたから、
私の顔を覗き込むようにして不思議そうに聞いてくる海翔。
そんな些細なことが嬉しくて。
海翔と過ごす初めてのお正月なんだし、
一杯…甘えたいし、一杯…構って欲しくなる。
「ギューッてして欲しい。ダメ?」
でも、やっぱり恥ずかしくて、
海翔のあったかい胸に顔を埋めてないと言えなくて。
なのに…
「じゃ…顔上げろよ?」
なんて意地悪なことを言ってくる。
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