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恥ずかしいから隠してるのに……。
そう思いながら、
ムゥッ…ってしながらも言われた通りに顔を上げてしまう。
だって、ギューッてして欲しいんだもん。
「真っ赤になって、口尖らして、タコかよ?」
「/////」
それなのに…
私の顔を見た海翔は可笑しそうに軽く笑いながら、
そんな酷いことを言ってきた。
完全に機嫌を損ねた私が、
もっとムウッ…としてしまうのは当然で。
だって、タコって、酷くない?
「タコでいーもんっ!
タコはキスとかHとかしないんだからっ!」
怒って言えば、
「タコだって交尾しないと子孫残せないから、そりゃするだろ?
へぇ…このタコは知らないんだな?
だったら手取り足取り教えてやろうか?」
なんて…
意地悪く僅かに片方だけ口角を上げて、
ジリジリと距離を縮めながら、
そんなことを言ってくる海翔。
ムムッ…!!
昨日は、あんなに不安そうだったクセに……。
「海翔のいじわるっ」
あっ、また言っちゃった……。
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