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また、
意地悪なことを言われると思って身構えていると…
「タコでも恥ずかしんだな?
あ、また、さっきより赤くなったし、カワイイタコだな?」
案の定
私の頬に人差し指を軽く当てて、
楽しそうにぷにぷにと突っつきながら…
しつこく…そんなことを言ってくる海翔に、
とうとう、カチンときてしまった私は
「海翔が私のことをタコって言ってきたんじゃない!
そんなに、タコタコってしつこく言わなくてもいいじゃない!
もう、本当に海翔なんて知らないっ!」
言い出したら…
引っ込みがつかなくなってしまい、
海翔にくるんと背中を向けて布団に潜り込んだのだった。
「今度は猫かよ?
そんなに、布団があったかいのか?」
布団に潜り込んだ私に、
尚も意地悪なことを言ってくる海翔。
こんな筈じゃなかったのに……。
ただ海翔に甘えたかっただけなのに……。
海翔と一緒に過ごす初めてのお正月なのに……。
海翔のバカ……。
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