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*芽依side* 「……海翔?」 あれっきり、 私を抱きしめたまんまで、 黙り込んでしまった海翔のことが気になって名前を呼べば… 「そんなカワイイことばっか言ってると、ずっと芽依のこと抱いてばっかかもしんねぇぞ?」 海翔がそう言ったと同時に私の身体がグラリと傾いた。 咄嗟のことに、 頭が着いていかずにポカンとしていると、 あっというまにベッドの上に身体が横たえられて、 海翔に覆いかぶさるようにして組み敷かれてしまった。 「それでも良いのかよ?」 そして、 ニヤリと意地悪な笑みを浮かべて、 喋りながらゆっくりと互いの鼻先が触れるぐらいの至近距離まで近づくと… ピタリと動きを止めて艶っぽい瞳で真っ直ぐに見つめてくる。 こんなこと今まで何度もされてるのに、慣れることなんかなくって。 私の鼓動は、まるで早鐘を打つようにして忙しなくリズムを刻み始める。 だって、 言ってることは本気じゃないって解ってるけど…、 こんなに色気たっぷりの艶っぽい綺麗な瞳に見つめられたら、 有り得ないほどドキドキして動けなくなるんだもん……。
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