第1章

3/3
前へ
/18ページ
次へ
「五月蝿い、何が分かるの。あんた何か私じゃない……!」 「クスクス、可笑しな事を言うのね。本当は憎んでるくせに」 もう一人の彼女は、可憐な表情を崩さないままに笑う。少女は私の理想、けれど狂いを含めた姿に多少恐怖すら感じる。 背筋がぞくりとした、悪寒がして体が震え出す。ただ笑う少女は、自分の憧れでしか無いのかも知れない。 煉は唇を噛み締め、少女を叩く。しかし彼女はすり抜けてしまう、これは幻なのだから当たり前か。 そうねと頷き、私は私に返事をした。途端に彼女は微笑して、パソコンを指差す。 そして、頬に口付けをし。彼女は姿を消した、煉はその行動に目を見開くも正直嬉しかった。 自身に嫌われない、その為にここまで完成させたこのサイト。 デスロード、これは様々な人間が必要とする物となるだろう。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加