1310人が本棚に入れています
本棚に追加
「挨拶回りしてくるって言ってたし、その辺で胡散臭い顔でも振りまいてんじゃないの?」
「胡散臭いって…、招待されといてそんなこと言うか?普通」
「うっさいわね。どうしてもって言うから来てやったんじゃない」
「ほんと最悪だな?お前。このまま本性バラしてふられちゃえよ」
「あたしが振られると思ってんの?」
「いやいや絶対振られるから。どんだけ自信あんだよ…」
蓮池さんにとってもその方が絶対いいって。
そう言った響にあたしはハンと鼻を鳴らす。
残念でしたー。すでに本性を見せ合ってる仲なんですー。だから振られるわけがないんですー。そう自信たっぷりに宣言してやろうと鼻を高くしたとき。
「心配には及びませんよ」
ふと背後から聞こえた声にハッと肩が跳ねた。
最初のコメントを投稿しよう!