春の嵐の中独り

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ガタガタッ! バチバチと強風と雨が窓ガラスを刺激する。大荒れの天気の中、葵は一人部屋にたたずんでいた。 「せっかくの休日やのに……ほんまツイてないなぁ。こんなんじゃ、何処にも行かれへん」 部屋を見渡して、何かをしようかと模索し始める。積みあがった漫画やゲームの攻略本。TVの下にはPS4とPS3。枕元にあらるPSVITA。壁にもたれてるエレキギターとアコースティックギター。 そして、手元にあるスマホ。 「遊ぶ環境には困ってへんねん。あとは何をしたら楽しいかやな。まぁ、適当にあちこち手をだしてみよ。ハマるのがあるかもしれんし」 そして葵はギターをエレキギターを取り出して、音楽に合わせて弾いてみる。 コード進行は頭に入っているので、まだ下手ながらも弾く事は出来た。 そして今度はゲームに手を出した。やりかけのゲームは山のようにある。とりあえず、やっでみたが、あまり集中も出来ず、直ぐに止めてしまった。 「やっぱり家に引きこもるのは良くないな……ちょっとだけ外に出ようかな?」 震える窓から見た景色は、一気に葵の気持ちを変えてしまった。 「あかん、エブでも徘徊して、素敵な作品を探す旅に出よう!」 詩しか読めない葵は、詩のカテゴリーで色々な作品を読みに回った。 「いゃぁ、良い刺激になった!これで私も書けるなぁ」 一番楽しいのはやはり創作だと、改めて感じる葵であった。
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