葵、小説を書いてみる

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「まさか自分が小説書くなんて、考えもしなかったわ」 今まで詩しか書いてこなかった葵は、小説の書き方はおろか、小説自体ほとんど読まないので、プロットさえも今一進んでいなかった。本当に書いても大丈夫か? 「やかましいわい!とりあえず、本屋に行ってこよ。ライトノベルの書き方って本が売っていたはずや。あと、小説書く為の資料が必要やな」 とりあえず本屋に向かう葵。今日は仕事が休みなので、色々な本屋を巡る事にした。 本屋に着いた葵は、ライトノベルの書き方の本を探す。そのコーナーは以外とすぐに見つかった。 「ありよる、ありよる!いっぱい種類あるなぁ。どれが一番ええやろか?」 ペラペラ本をめくる葵。文字ばかりの内容や、図などが載っている本。書き込みができる本など様々だった。 「やっぱ文字だらけの本は無理やなぁ。それだけで読む気なくすわ。やっぱり図入りで分かりやすい本にしよ」 お目当ての本をゲットした葵は、早速読んでみたものの、早くもリタイア。 押し寄せる文章の波にすぐ酔ってしまう。 「やっぱあかんなぁ……とりあえず、必要な所だけ読も。最初から最後まで無理に読まなくてもええねん」 なんだかんだ、読書が苦手な葵だった。
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