東野詩会、いよいよ開幕!

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「あと数時間やな」 葵は時計で時間を確認すると、ベッドにゴロンと横になった。 「久しぶりのイベントやからなぁ。詠い人以来や。なんかウチまで緊張するわぁ」 去年の秋に「詠い人の集い」と言う詩のイベントを主催で立ち上げて以来のイベント。今回は参加者としてのエントリーとなる。 「遥汰くんも大変やろなぁ。自分も大変やったけど、気持ちよう分かるねん」 20名を越えるクリエーターが参加する大きなイベント「東野詩会」で、葵はAグループであり、その中での勝ち抜くバトルがある。 「いつもそうやけど、参加するなら優勝ねらいや」 参加を決めて数日後、1日で5篇の詩を書いた葵だったが、久しぶりの創作で、ちゃんと書けているか、不安だった。 「他の参加しとる作家さんも気になるなぁ。それもドキドキするなぁ。もういっぺん作品見直そ」 開幕までそわそわしている葵だった。
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