第2章~季節の変わり目は体長崩しやすいから気を付けろ!~

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「ぬぅ…………あ、あれだ!!私は1人だと寂しくて寝れんのだ!!」 そんなとって付けたような。 「なんのために部屋を用意したと思ってんだよ。小さい子じゃないんだから。寂しいなら杏にでもお願いして一緒に寝てもらえよ」 「妹に情けないところを見せる姉がどこにいる!?」 いやだからネムの妹じゃないだろ。 騒ぐネムを自身の部屋の前まで連行する。必要最低限の物しか部屋にはないけど、それでもちゃんと掃除はしてある。人が使うには問題ないはず。 「ネムの魔法がちゃんと成功してるなら、ネムも明日は学校だろ。ちゃんと寝て明日に備えなさい」 「まだ私の魔法を信じていないのか!?ちゃんと学校に通えるようになっているに決まっているだろう!?」 「わかったわかった。じゃあおやすみ。部屋に何か必要ならまた言ってくれ。できる限り揃えるようにするから」 「ま、待て拓也!!今私と寝たら、もれなく快楽への…………」 怪しい単語が出てくる前にネムを部屋に入れドアを閉めた。 あの娘はあの後何を言おうとしてたのか。 「…………はぁ…………」 何故か溜め息が出た。 今日1日で疲れたからか。それとも別の理由からか。何にせよ、明日からは今までとは違った日々になってくるだろう。 「…………寝よ」 思いの外、ネムは部屋に入れられてから大人しくなってしまっていた。観念したか。 今日は無断で学校をサボったことだし、学校の先生からはある程度怒られるかもしれない。 少し憂鬱になりながら俺は自分の部屋に戻りベッドインする。 するとほんのりいい匂いがした。ネムの匂いか。使ったシャンプーとかは変わらないはずなのに。女の子特有の匂いというか何というか。 変なところでネムの女の子の部分を感じてしまった俺だった。
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