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モニターには三人が雑魚モンスターと戦っている姿が映されている。そこへ紫色の渦が生じる。
さぞ驚いていることだろう。紫色の渦は強敵の唐突な出現を表す。
「ぶはははは。あいつらテンパってるー」
斉藤は手を叩いて笑っていた。
三人のプレイヤーのすぐ目の前に、ブロンズデーモンが出現した。三十秒も持たないだろう。
「斉藤。ラーメンでも食いにいこうか」
「見届けなくていんかい?」
「必要ないだろ。ダンジョンはオートリカバリーの作動を忘れるなよ。そいつらで十分稼いだし、ダンジョンは閉めておこう」
「あーい了解」
斉藤はカタカタとキーボードを叩き、モニターのスイッチをオフにしてた。もそもそと炬燵から出てくる。
「しっかし、最近ひやひやする場面はないねー」
「当たり前だろ」
やられた雑魚、オートリカバリー、ブロンズデーモン、出費を差し引いても、ダンジョン防衛成功とやつらの所持金で、数十万は儲けがでる。
笑いが止まらない。
「俺たちのダンジョンは世界一だからな」
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