さよならいにしえのビーチクたち

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中学に入学した俺は、衝撃的なものをこの目にした それは、部活動を紹介する……みたいな集会でのことだった 運動神経がなく、逆上がりも出来ないような俺には、運動部に入るなんて選択肢はあり得ないと思っていた どんくさい奴でも入部できる定番である吹奏楽部に関しては、指先がイカツすぎてソプラノリコーダーで「親指を半分開ける」などという高度な要求に答えられるわけはない俺には、選択肢から除外せざるを得なかった なおかつ、どんくさい奴でもなんとかこなせるものの代名詞である水泳においても、俺はカナズチであ…… っても、なんとでもなりそうではあったが、そんなことより、未だちんちんに毛がはえていない俺にとって、プールという地獄は、ディズニーランドが出来るより前の東葛飾郡浦安町以上に魅力のないスポットだった ……そんな俺の目の前で、次々と部活動が紹介され…… 俺に、鮮烈がはしった その部は、今年から創設される為、在校生ではなく、顧問をする先生が紹介した そこには特別に、顧問が学外で道場をしていた時のかつての教え子であるお兄さんが壇上に上がり ……高校生のレスリング部員が、乳首丸出しのユニホームを着ていた 俺は、虎に睨まれた竜の如く、乳首から視線を外すことが出来なくなった ……このユニホーム……できる そうだ。まだ毛がはえていない俺が、不用意に人前にちんちんを晒すことはできない だがしかし、これならば、合法的に乳首を人に見てもらうことが出来る! なんてスポーツだ!! やべェ。レスリング、超やべェ その部活で活躍する自分の姿を妄想するだけで、学生ズボンの下はカチカチになった そんな、何を聞いてもエッチな単語にしか聞こえなくなった状態の俺に、顧問のワンダフルな殺し文句が聞こえた 「女子部員も大歓迎です」 やべ。ちょっと出た
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