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プレイヤーダンジョンと呼ばれ、ダンジョン作成権を与えられたプレイヤーのことを経営者と呼ぶ。ダンジョン内に出てくるモンスター。フィールドの形状。参加人数の制限。報酬アイテムとドロップアイテム。報酬金。すべてこと細かく設定することができる。
しかしほとんどのプレイヤーは作成権を獲得しない。まず二千万を貯めるのは至難の業だし、それだけのリシェが貯まればほとんどは換金するだろうからだ。
それを学生がやっているのではないかという噂だ。
「笑いがとまらねぇよ。皆凄すぎだろ」
「学生ってだけじゃねぇよ。加藤たちはこの学校の誰かがメイデンとはずにゃんだって言い出してる」
「ぶはは。正解」
恐らくはダンジョンの一つを、この学校そっくりに作ったためにバレたのだろうな。三階までくまなく詮索すれば、この学校の生徒なら馬鹿でも気づく。
「また今夜攻めに行くらしいよ? 加藤達。今度はC組の猛者を連れてくるってさ」 「C組? もしかして大矢と天田じゃぇか?」
「何? なんか知ってんの?」
「あいつらBクラスプレイヤーだぜ。なめてかかれねぇな」
まだ俺のダンジョンに来たことは無かったが、かなりの腕前だと聞いたことがある。
「斉藤。学校終わったらそのまま俺んちこいよ。面白くなりそうだ」
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