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ビッグバン説では、宇宙が生まれたのは138億年前とされる。
初期の宇宙では、まず水素やヘリウムなどの軽い元素が合成される。
それらが長い時間をかけて星を造り、恒星を造り、恒星の中での核融合反応によって水素やヘリウムが炭素や酸素などのより重い元素に変換される。
そして星がその一生を終える時にこれら重元素は宇宙にばらまかれ、周囲のガスの重元素の比率が上がって行くと説明される。
アルマ望遠鏡で、重元素からなる固体微粒子が放つ電波、および炭素原子が放つ電波が全く検出されなかったことから、ヒミコにはこれら重元素が僅かしかないと考えられる。
このため、ヒミコはビッグバンで作られた水素やヘリウムなど原始的なガスを主体とする天体である可能性が高いと言われている。
大内氏は、「もしヒミコが重元素をほとんど含まない天体であればこれは画期的な発見で、ヒミコはまさに形成中の原始銀河なのかもしれません」と語っている。
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