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志緒の焦りの欲求を
目の当たりにして、
突き上げるのは衝動。
こいつ、自分が
そのままでいるだけで
どれだけ俺を煽ってるか、
全然判ってない。
太ももの上の腰を
ぐっと抱き寄せ、
上半身を起こし赤い口唇に口づけた。
なるほど崖っぷちの
志緒の口唇は、すでに渇いている。
それさえ可愛いな、
なんて言ったらこいつ、
どうするんだろう。
言わねえけど。
「……俺としか
できないことがしたいなら、
妥協はするな」
耳元でささやいてやると、
志緒の背中がわななくように震えた。
ソファーの上に転がり、
ベルトを外す仕草を
見せつけてやると、
戸惑いながら恥じらう表情を
俺に晒しながら、
志緒も上着を脱ぎ始める。
……ああ、
これはいい眺めだ。
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