乾いた身体を潤して

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚ 落ちるように眠り込んだ 志緒を見下ろし、 ゆっくりと腰を引く。 まだ少し乱れた自分の呼吸が さっきまでしていたことの 激しさを物語っていて、 妙に冴えた気分になる。 志緒の脚の間から するりと抜け出し 膝を閉じさせてやると、 満足そうに溜め息を漏らし 丸くなった。 その感じが 仔犬とか仔猫みたいで、 思わずふっと 溜め息混じりの笑いが漏れる。 ソファーの上で始めたはずが、 しまいにはベッドの上だった。 下着と部屋着用のデニムを穿き、 さっき脱ぎ散らかしたシャツを 軽く羽織って時計を見上げた。 午後11時。 この時間なら まだ起きてるだろうか、と 当たり前のように考えた。 .
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