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新暦72年2月第97管理外世界地球
世界の七割が海に面しているこの美しい世界の海鳴市では殆ど人々に知られていない世界滅亡しかけた事件が二つあった。
1つはジュエルシード事件、もう1つは闇の書事件、この二つの事件を経て三人の少女と一人の少年が自分の道を見いだして少年達は中学生へとなって放課後、少年は管理局の仕事は休みなのでゆっくりと海鳴市を回っていると夕方になり少年は浜辺で座り込んで夕日を見ていた。
少年(この夕日もいつも見れなくなるのか…)
少年は中学を卒業するとミッドに家を引っ越し海鳴には年に数回ぐらいしか帰ってこれなくなる。
そのため、この休日を十分とくつろいでいると後ろから浜辺の砂を踏む足音が聞こえてきて少年は少し頭を動かして誰かを見ると直ぐに戻す。
少年「美雪、それに恭二か」
恭二「俺はついでか」
美雪「ま、まあまあ、それにしても偶然だね弘樹くん、夕日を見ていたなんて」
新田弘樹、浜松恭二、吹埼美雪この三人は小学校からの仲の良い親友であった。
弘樹「それで、美雪達も夕日でも見に来たのか?
美雪「帰り道に弘樹くんを見つけたから」
弘樹「なるほど」
弘樹は理由を聞くとその後は無言のまま夕日を見つめた。
美雪「中学卒業したら弘樹くんは外国に留学するんだよね」
弘樹「ああ、だからもうこのけしきもいつも見ることができなくなるから…目に焼き付けているんだ」
美雪「そっか」
風が少し強く吹いて三人の髪を揺らす。
恭二「やっぱ、弘樹は凄いよな頭も良いしよ運動だって」
弘樹「あのな、運動神経なら恭二が頭は美雪が俺より上だろ?」
恭二「そ、そうだっけ?」
弘樹「そうだぞ、お前に走りで勝ったためにしがない」
恭二「そうだったか?」
美雪「確かにそうだったよ」
恭二「まあ、そんなこと気にすることもないから…弘樹、たまには帰ってこいよ」
弘樹「おい、まだいくわけじゃねえぞ」
三人の雑談は日が落ちるまで続いた。
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