屋上にて

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フニフニと唇をつついてみたり。指先を頬にすべらせてみたり。 好きなヤツへの。広田への悪戯を誰にも咎められることなくやれるって、何って楽しいんだ! そう。 俺、完全に調子に乗っちゃったんだな? うん。 毎度のことながら、何で学習しないかな。 広田が俺にされるがままだということが想像以上に楽しくて、つい悪戯に没頭してしまっていた。 あんまりやりすぎたら広田が起きるぞって、心の中のそんな声すら無視して、ベタベタと触りまくる。 長い睫毛も、高い鼻も。まるでキスをするように、指先で掠めるように、そっと触れていく。 俺の自由に出来る広田。 口元には微笑みすら浮かんでいたかもしれない。
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