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「………………ごめん、広田」
布団から少しだけ顔を覗かせて、眉を下げる恭平が可愛いくて。
「いや、今日はゆっくり休んでろ。熱は下がったのか?」
優しく頬を撫でながら、問いかける。
本当は、桜色に火照る身体も。
高熱で潤む瞳にも。
何もかもに煽られて。
今すぐにでも、抱き締めて、キスをして。
めちゃくちゃにしてしまいたいと、思う。
だけど、まあ。
相手は39度の熱を出した病人だ。
いくら俺でも。
そこまで見境がない訳じゃないし。
多分、な。
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