11人が本棚に入れています
本棚に追加
「という事があったんだけど!
やっぱりこれは……」
「巻き込まれたな、修羅場に!」
サトシが一筋の希望を求めてトオルを見ると、そのトオルは十字を切ってサトシに最終宣告を告げた。
「まあ、頑張れー、草葉の影から弔いだけはしてやるよ!」
なんて言葉を吐いたトオルの忠告を聴いて、大人しく派出所に落とし物として届けていた。
無用な争いの種は避けて通るべきだ。なんて言葉もトオルなら言うかもしれない。
だがそれは、避けて通るべきだったのだろうか?
もしもあの時、彼女と一緒に帰っていたら……。
もしもめぐみと一緒に帰っていたら……。
最初のコメントを投稿しよう!