季節

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巡り巡る幾つもの席つの中で、 すっかり変わってしまったと思ったのは僕だけで、 ずっと変わらないでいてくれた君なのに、 どうして気付けなかったのだろう。 君のことなら何でも分かっていた。 それが僕には誇らしかった。 何一つとして返せるものを持たない僕に、 数えきれないほどの思い出をくれた君が、 消えてしまった。 出会って別れたあの夏。 忘れようと足掻いていた色あせた毎日。 一年越しの再会で変わらない笑顔のまま、 僕のところへ戻ってきた君がたまらなく愛おしい。
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