第1章 私はエロ漫画の編集者

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* 巨乳と美乳 「垂れたオッパイがいいって言ったから!」 若い男の声がファミレスの店内に響き渡った瞬間、ウェイトレスが背後で銃声を聞いたように振り返った。 隣のテーブルにいた子連れの母親は息子の頭を守るように抱え、スポーツ新聞を読んでいた中年男性は不審そうに目を細めた。 「あの、松岡くん、落ち着いて」 あたしは首をすくめて入り口近くの席から店内を見渡した。 その店は別段コーヒーが美味いわけではないが、店舗が広く、昼間でも客が少ないので打ち合わせでよく使っていた。 エロ漫画家と編集者の会話では「オッパイ」だの「お尻」だの、一般市民の注意を不用意に引きつける単語が多い。
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