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「僕は何があろうと垂れたオッパイしか認めません」
松岡正太郎は高校生のような童顔を興奮で赤らめた。
メタル好きを吹聴し、染めた金髪を肩まで伸ばし、ズボンは革のレザー。だが恐ろしく太っているため、ぱんぱんに膨らんだTシャツのドクロは歪んで笑っているように見える。
あたしはこの漫画家に会うたびに、ミシュランのタイヤのキャラクターを思い出す。
「ごめんなさい。編集長がキャラクターのデザインを変えてくれって言い出して」
あたしは声を潜めた。
今や厨房の人間まで顔を出し、二人へ好奇の眼差しを注いでいる。オッパイという言葉は、いついかなる状況でも世間の耳目を集めるのだなと思い知る。
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