第7章 仕事も恋も…すべてがどん底!?

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重い沈黙が落ちた。 この部屋はこんなに暗かったのか、と思うほど蛍光灯の明かりが薄暗く感じられる。 たまに終電間際の駅前で、深刻な顔で黙り込むカップルを見ることがあるけど、今の自分たちはあれと同じだ。 やがて、タカシが顔を上げた。 「…俺たち、少し、時間を置こうか」 頭の中が感覚をなくしたように白くなった。 タカシがヘルメットを持って立ち上がった。黙って玄関へ向かっていく。その背中に抱きつけばいいのに、自分がそれをできない女だと知っていた。 ドアが閉まり、窓の外からバイクのエンジン音が聞こえた。 部屋で独り、あたしは膝を抱えて座っていた。 エロ雑誌の海の中で、男と女がする別れ話はどうにも滑稽だった。今度彼氏を家に招くときは、もっと綺麗に部屋を掃除しておこうと思った。
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