第1章

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詩織の表情に僅かな光が戻る。 「そ、そうよ詩織!! 学校に友達なんか居なくたってあたし達と一緒に行けば良いじゃない!」 ビュゴゥッ、と部屋の気温が2度は下がった気がした。 「氷柱ちゃァァあああああん!? 雪女だからってそんな方法で部屋を温度下げなくて良いんだよォォおおおおおお!?」 「え、ちょっ、違…………ご、ごめん詩織! そういうつもりで言ったんじゃ――――ッ!!」 「うふふふふふふ、いいのいいのよ氷柱ちゃん。自分でも分かってるからうふふあはは」 「ひィっ!? 詩織帰ってきなさい! あんた女子高生としてしちゃいけない顔しちゃってるわよ!?」 その後、うふふとかあははしか言わなくなった女子高生を事務所総出で正気に戻すために一騒動あったのだがそれはまた別の話である。
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