第1章

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「皆さん!! 海行きましょう、海!!」 ドバーンという効果音が似合いそうな登場をしたのは、近所の高校に通っている華も恥じらう…………かどうかは知らないが動く度に上下に揺れるサイドテールが特徴である中原詩織だ。 「…………詩織ちゃんさぁ、ウチに盗聴器仕掛けてたりしないよな?」 「? してませんけど? あ、お邪魔しまーす」 きょとんとした表情を浮かべながら氷柱達の向かい側のソファに腰掛ける。 「そういえば詩織ちゃん夏休みに入ってから毎日ウチ来てるけど友達と遊びに行ったりしねぇの。――――それとも最近の女子高生ってみんなそんな感じなのか?」 パキン、と部屋の空気が凍りついた…………気がした。
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