一冊のノート

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「ただいま~」 家の中に入ると、弟の彰翔(あきと)がソファーでテレビを見ていた。 「弘兄、おかえりー」 「おぅ」 冷蔵庫からお茶を出して、コップに注ぐ。 お茶を一杯飲むと、そのまま部屋に向かった。 拾ったノートだけを取り出し、鞄をベッドに投げる。 机の上に置き、椅子に座った。 見た目は新品っぽいけど、何か書かれていたらおもしろいんだけどな。 好奇心から捲ってみる。 しかし中身は真っ白で、何も書かれていない。 最後まで見てみたが、ただ真っ白だった。
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