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お風呂にも入り、後は寝るだけになったところで部屋に戻って来た。
さて、何か文字は書かれているのだろうか……?
期待のような、緊張のような。ドキドキしながら広げる。
そぉっと、覗き込むようにして見てみれば、思わずデカい声が出た。
「――書かれてるじゃん!」
『読めています。(ハートマーク)
これ……、どうなっているんですか? いつの間にかあなたの文字がノートに書かれていて。あなたは幽霊じゃないですよね?』
……幽霊か。それは考え付かなかった。
だけど相手がそうやって聞いてくるってことは、向こうも幽霊じゃないってことだ。
俺はゆっくり椅子に座ると、シャーペンの芯をカチッとと出した。
『俺は幽霊じゃないです。俺も分からなくてビックリしています。
ノートを捲ると文字が書かれていて。俺はこのノートを拾ったんですが、あなたは?』
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